旅行先で買った野菜や果物を飛行機に乗って、
持っていきたい(帰りたい)と考えている人も多いのではないでしょうか。
実は野菜や果物によっては、
税関を通る際に検疫カウンターで没収される可能性もあるのです。
持ち込むと没収されるだけでなく、
罰金などの処罰の対象になることもあります。
飛行機を利用して果物や野菜を持ち運ぶ際のリスクを回避するためにも、
チェックしておきたいですよね。
本記事では、そんな飛行機に生鮮食品を持ち込む際の
注意点について解説していきます。
国内線であれば大半は持ち込める
農作物を宅配便で送ることもできますが、
お土産として直接手渡したい人もいると思います。
では、飛行機で移動する場合、野菜を機内に持ち込めるのでしょうか？
実は果物や野菜は飛行機に持ち込めます。
国内線では、とくに問題ありません。
キャリーケースに詰めて預けても大丈夫ですし、
手荷物として機内に持ち込むこともできます。
国内線の飛行機の場合、
手荷物制限の範囲以内であれば大半の野菜や果物(生鮮食品)は持ち込めます。
生鮮食品は受託手荷物として預けてしまうと潰れる危険があるので、
基本的に手荷物として機内に持ち込むことになります。
ただし、海産物や漬物類などは水漏れが発生する可能性があるので、
十分に梱包をした上で座席下の足元に倒れないように置きましょう。
また、強いにおいを発する食料品や潰れやすく
周りが汚れてしまう果物などは、
そのまま持ち込むと他の乗客の迷惑となりますので、
これらも十分に梱包・密閉した状態で持ち込む必要があります。
国内線の制限は緩いですが、
あくまでも他の乗客に迷惑をかけないことが大前提なので
持ち込み方には注意したいです。
ただし、日本国内でも沖縄方面だけは、
一部持ち帰りが禁止されているものがあります。
沖縄で買った野菜や果物は飛行機に持ち込みできるの？
沖縄といえば、パイナップルやマンゴー、パパイヤなどが有名ですよね。
上記のお土産に持って帰ることはできるのでしょうか？
はい、これらは飛行機で持ち帰ることができます。
以前は沖縄などにミバエなどの害虫が発生していたため、
果物や野菜の持ち出しには規制がありました。
現在はミバエが根絶したため、
ほとんどの果物や野菜の持ち帰りが自由になっています。
沖縄で購入したサツマイモや紅イモの持ち出しには注意！
規制はゆるくなりましたが、
それでも持ち出すときに許可が必要な野菜もあります。
サツマイモや沖縄の特産である紅イモなどは注意が必要です。
持ち出しに規制がありますが、消毒をすれば持って帰ることができます。
消毒には時間がかかりますので、
事前に門司植物防疫所名瀬支所や
那覇植物防疫事務所に問い合わせてみてくださいね。
国際線は検疫があるので注意
国際線の場合、
国をまたいで果物・食料品などを持ち込むと
検疫（けんえき）が必要になります。
検疫は、国内にない病原菌や寄生虫を
外国から持ち込まれることを防ぐためにあり、
その国ごとに持ち込み禁止の対象物が定められています。
基本的に、肉類、果物、野菜、植物類、卵
といったの生ものは殆どの国で持ち込み・持ち出し禁止になっています。
水分を多く含んでいる食品類は、
ほぼ持ち込み不可能と思った方が良いでしょう。
それ以外の乾燥させた物や加工食品に関しては、
ケースバイケースといった感じで、
検疫官の判断でも変わってきます。
しかし、現地に向かう途中に機内でイチゴやバナナなどの果物を
食べながら行きたいと考える方もいるかもしれません。
では、機内に果物や生鮮食品などを持ち込むことはできるのでしょうか？
日本または海外から出国の際に機内に果物を持ち込むこと自体は可能です。
国外に持ち出すことに問題はなく、検疫などの必要もありません。
しかし、現地に持ち込めるかはまた「別問題」です。
持ち込みができるものは、その国によって異なります。
「持ち出せるけど持ち込めないもの」も多いので、
前もって確認しておきましょう。
また、機内に持ち込みが可能なものでも、
渡航先の検疫で引っかかることがあるので注意したいです。
まとめ
・国際線も野菜と果物の機内持ち込みはOK
・国際線は持ち出し・持ち込みは国によってダメな場合があります
・持ち込み禁止の野菜や果物は種でもダメです
・スーツケースに入れてこっそりも持ち込むことも、もちろんダメです
国際線は機内には持ち込めても、
国に持ち込むことはできない場合があります。
もし不安でしたら「植物検疫」で
確認したほうがよいかもしれませんね。
機内に持ち込む場合は、果物は衝撃に弱いので、
しっかりと梱包した上で慎重に持ち運び、
座席下の足元に置くようにしましょう。
周りの乗客の迷惑とならないよう十分注意したいですね。
以上、参考になれば幸いです。
