ハムスターになす(茄子)を与えても大丈夫？与え方と注意点まとめ

茄子は焼きナスや味噌汁に入れてもとっても美味しいですよね？

そんなナスをハムスターにあげた事はありますか？

ハムスターは雑食性なので、
与えるものはほとんど何でも食べてしまいます。

ハムスターが食べるからといって、どんどん与えてしまうと
大変なことになることがあります。

ハムスターに茄子を食べさせても良いのか？

また、食べさせるときには、どんなところに注意が必要なのかご紹介します。

　　

ハムスターにナスを食べさせてもいいの？

残念ながらナスはハムスターには与えない方が良い食べ物です。

理由は以下になります。
・ナスは有効成分以上に毒性がある
・水分量が多い

紺色の皮の色はナスニンと呼ばれる色素が含まれているためです。
これ自体はアントシアニン系の物質で、毒素ではありません。
むしろ、強い抗酸化作用のある有益な成分です。

しかし、ナスには、ハムスターにとって中毒症状をおこしかねない物質も含まれているのです。

じゃがいもの芽の有害性は良く知られていますが、なすの種子にも同じアルカロイド系物質であるソラニンが含まれています。

じゃがいもの芽やトマトのヘタほどの強い毒性はありませんが、身体の小さなハムスターに与える影響を考えると避けるべきなのです。

また、比較的安全な部分には水分しかないので、あえて食べさせる意味がありません。

ハムスターのような小さな動物が、野菜に含まれる成分によって中毒をおこすとどのような症状になるのでしょうか。

・下痢
・ふるえ
・痙攣
・呼吸困難

ハムスターはおう吐することがありません。
身体中で呼吸をするような状態になったり、異常なふるえがおこります。

下痢になり、血便が出ることも考えられます。
また、なすに含まれるソラニンは、運動中枢に影響を及ぼし、血液中の赤血球の欠損もおこります。

動きがいつもと違ってくる、皮膚や鼻先の血色が悪くなるなどの症状がみられる場合があります。

ことばを話せないハムスターは、自分で苦痛を訴えることができません。

日常的に観察を行い、異常に早く気づいてあげることが重要です。

ナスの水分

皮はなすの栄養分が集結している部位ですが、同時にアクもあります。

なすのどの部分であっても、ハムスターに適しているとはいえません。

また、なすは非常に水分が多く、中毒でなくても下痢をおこしやすい野菜です。

身体を冷やす作用があるため、人間でも妊婦さんなどには控えるよう指導されます。ハムスターは下痢をおこすと、脱水症状となり、重症化しやすい傾向があります。

下痢が見られる場合には、まず身体を温めてあげてください。

小動物用のヒーターなどで、おなかの下が冷えないようにすると良いでしょう。

いつもより多めに敷材を入れ、暗いところでそっとしておいてあげます。

下痢が続くようであれば、すぐに専門医に相談してください。

台所にはハムスターを入れない

ハムスターが誤って食べてはいけないものを食べてしまわないように、
台所には、ハムスターが立ち入らないようにするのが無難です。

有害な食べ物が落ちているかもしれません。

ナスに限らず、
特に、タマネギの皮などは落ちているのに気付かないこともあるかもしれません。

台所に限らず、あまりハムスターを自由に行き来させるのはやめましょう。

誤食だけでなく身体的な危険もあります。

ハムスターが食べてはいけないものを食べてしまったら

ハムスターが食べてはいけないものを食べてしまったら、すぐに病院に連れて行きましょう。

そのときに、何を、どのくらい食べたのかが確実に分かるように現物（かじられた食べ物）を持っていくと良いでしょう。

残念ながら、病院に連れて行っても治療が出来ないことも多いです。

ハムスターは体が小さすぎるため、水を飲ませて吐かせるということも出来ないからです。

緊急時に備えて、ハムスターを診てくれる動物病院で、一番近い所を把握しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

茄子はハムスターにとってメリットよりも、逆にデメリットの方が大きな野菜なのです。

身体に必要な成分は、他の安全な食べ物でも補うことができます。

残念ですが、なすの美味しいシーズンだからといって、ハムスターに分けてあげるのは止めた方が良さそうです。