2019年10月1日から経済産業省が主導するキャッシュレスポイント還元制度がスタートしました。
キャッシュレス化を推進する目的もあるため2%または5%の還元が受けられることもあり様々な事業者がこの施策に参加しています。
決済方法は店舗側が登録した手段を利用すれば良く、もちろんApple Pay も対象になります。
キャッシュレスポイント還元制度はバーコードやQRコードなども利用できますが、本記事ではiPhoneを利用して買い物時に2%ないし5%の還元をする方法をご紹介します。
キャッシュレスポイント還元をiphoneでお得に使う裏技
Apple Payの中で、唯一プリペイド式電子マネーとして重宝されているのが、モバイルSuicaです。
Apple payとはiPhone などのアップル製のモバイル端末をクレジットカードのように使うサービスです。
使う場合はクレジットカードの場合と同じで利用時にお店側の非接触対応端末を用います。
全国のJRや私鉄各社が導入している交通系ICカードとの互換性があり、街中で決済手段として導入している店舗も増えてきています。
iPhone 7以降のiPhoneは日本で使われるFeliCaを搭載しているので、モバイルSuicaにも対応しています。
カード型のSuicaから情報を移せるほか、現在では、WalletアプリからSuicaを新規発行できるようになっています。
このSuicaも、キャッシュレス・ポイント還元制度の対象になっています。
気になる割引率ですが、コンビニエンスストアなどのチェーン店の一部では、即時ポイント充当が実施されているため、決済と同時に2%ないしは5%が割り引かれるようになっています。
よく利用する方はこの差は大きいですよね。
Apple PayのSuicaも例外ではなく、店舗で利用するだけで、支払い額を抑えることができます。ただし、即時充当の仕組みを採用しているのはごく一部の大手のみですので注意が必要です。
そのほかの店舗で還元を受けるには、JRE POINTサイトへの登録が必要になります。その前提として、SuicaアプリにSuicaが登録されていなければならないため、これらは忘れずにやっておきたいです。
以下にSuicaアプリへのSuicaの登録方法とJET POINTへの登録方法を示します。
SuicaアプリからApple PayのSuicaを発行した場合はいいが、WalletアプリにだけSuicaが登録されている際には、
1.Suicaアプリをインストールする。
2.Suicaアプリで会員登録をして、Apple PayのSuicaを“記名”にしておく。
3.JRE POINTにアクセスして、会員登録を行う。
4.JRE POINTにログインして、メニューから「会員ページ」を呼び出し、「登録ポイントサービスの確認・変更」を選択する。
5.次の画面で「Suicaを追加する」を選び、登録するSuicaの種類では、「モバイルSuica」をタップする。
Apple PayのSuicaで還元を受けるには、JRE POINTにSuicaID番号を登録しておかなければならない
(筆者撮影)
※Apple PayのSuicaも、Androidなどと同じモバイルSuicaの項目から登録できる。すると、Suicaの登録画面が現れる。ここでは、「Suica識別ID」が必要になる。
Suica識別IDは、Suicaアプリで表示可能。
6.ここで一旦、Suicaアプリを開く。
7.登録したいSuicaを選択する。
8.「i」ボタンをタップ。
ここで、メールアドレスそのものか、メールアドレスに「_1」などの番号が付与されたSuica識別IDが表示されるはずです。
9.このSuica識別IDと、Suicaアプリに登録したパスワードを入力すると、JRE POINTへのSuicaの登録が完了します。
あとは、キャッシュレス・ポイント還元を実施している店舗で、登録したSuicaを利用するだけで利用できます。
還元された2%ないしは5%分は、JRE POINTとして受け取ることができます。このポイントは、Suicaのチャージなどに利用でき、事実上の割り引きに近い形になるのです。登録を忘れるとポイントがつかないため、必ず事前に設定しておくと良いでしょう。
ちなみに、JRE POINTには複数のSuicaを登録できますが、Apple PayなどのモバイルSuicaは1つしか選択できないため、別のSuicaで還元を受けたいときは、切り替えが必要になります。
iPhoneとApple Watchの両方でSuicaを使っていたり、用途に応じてiPhone内のSuicaを使い分けていたりすると、同時にポイントをつけられないのが難点です。
ただし、1つだけ例外があります。
みずほ銀行の「みずほWallet for iOS」からSuicaを発行する方法です。
このアプリから発行した「Mizuho Suica」も、Apple Payとして利用できますが、JRE POINTではモバイルSuicaとは別扱いになります。
そのため、モバイルSuicaとMizuho Suicaを、それぞれ1つずつ登録し、還元を受けることができるのです。
複数のSuicaをiPhoneやApple Watchで使い分けているときは、この裏技を利用するしかなさそうです。