もし、見たい夢を見ることができたら…と考えたことはありませんか?
例えば、夢の中で
世界を救うヒーローになったり、
欲しいものを手に入れることができたり、
好きな異性と仲良くなったり…
自分の意志で夢の内容をコントロールできれば、眠るのが楽しみになるはずです。
こちらでは、そんな子供の頃に1度は思い描いたであろう自分で好きな「見たい夢を見る方法」について考えていきます。
好きな夢を見ることは可能なのか?
結論から言いますと、確実ではありませんが、見たい夢を見る方法は存在します。
こんな経験はありませんか?
夢の中で、
“自分は今、夢を見ている”
という自覚を持ったことがある方がいらっしゃるかと思います。
私自身も何回か経験があるのですが、これは、夢を見ているレム睡眠の時に脳が起きている時とほぼ同様のレベルまで覚醒したことが理由です。
脳が半分覚醒している状態で脳自身も起きているか寝ているのか認識できていない状態。
このように“今、夢を見ている”と自覚できている夢のことを明晰夢と呼びます。
そして、明晰夢を見ている時は、かなり高い確率で、頭の中で思い描いたとおりに夢が進行していくと言われています。
あまりあれこれ考えすぎると脳が覚醒しすぎて起きてしまうので加減が難しいのですが、明晰夢を見る状態に持っていくことで、理論的には見たい夢を見る方法が可能なのです。
思い通りに夢を見る方法
科学的には、明晰夢(夢を夢だと認識して、思いどおりにコントロールできるもの)をみることは可能であることはわかっていただけたと思います。
これは、ほんのわずかな努力と実践で、あなたも明晰夢をみることができるのです。
実は、だれでもひと晩で3~7回の夢をみているのですが、
すぐにその内容を忘れてしまっています。
明晰夢をみるための最初のステップとして必要なのは「夢日記をつけること」である。
こうすると、夢を思い出す能力に磨きをかけ、よりはっきりとした夢をみる手助けになります。
毎朝目覚めるたびに、自分が思い出せる夢の内容を簡単にでもいいので書きとめるようにしてみましょう。
次にやって頂きたいのは「リアリティーチェック」です。
リアリティーチェックとは、今現在現実なのか夢なのかをチェックすることです。
夢の中では、現実では簡単にできること(文章を読む、数をかぞえる、時間を確認するなど)も簡単にできない場合がほとんどですよね。
だからこそ目が覚めているときに、リアリティーチェックをできるだけ多くしてみるのです。
これが自然に身につくと、夢をみている間もリアリティーチェックができるようになります。
結果的に、それが夢か現実かはっきり意識しやすくするのです。
好きな夢を見る最初の関門は明晰夢を見ることだからです。
そして、ベッドに入って眠りに落ちる直前にすることがあります。
最近みた夢を思い出し、その夢の中の自分の姿を鮮やかに思い出すようにします。
こうすることで、夢をみている最中に「これは夢だ!」と気づく確率を高められると言います。
ちなみにこの方法を研究した人によると、明晰夢をみる確率が最高になるのは真夜中に目覚め、30分ほど起きたあと、これを実施して再び眠りについた場合だという結果が出ています。
さらに上級者向けのやりかたもご紹介します。
これは、身体が眠っている状態のまま、意識だけしっかりと保ちつづけ、明晰夢をみるための方法です。
やりかたは、まず身体を完全なリラックス状態にしつつ、絶対に動かないようにすること。
ただし、この方法を試していると、睡眠麻痺(いわゆる金縛り)の症状が出るかもしれません。
ひとつ注意しておきたいことがあります。
金縛り状態の最中には、脳がいたずらをしかけてくることがあるということです。
こんな経験はないでしょうか。
寝ているときに、目は空いて部屋の中を見ることができるのに、体が動かない。
いわゆる金縛りの状態に、強い恐怖感が引き起こされ、たとえば幽霊のようなありもしない幻覚をみること。
このような状態を防止する対策としては、快適な睡眠環境を整えることが大事です。
寝ている時の姿勢が不自然だったり、身体の一部が圧迫されていたりすると、夢を見る前に起きてしまったり、悪夢を見やすくなってしまいます。
そのため、良い夢をコントロールするためには、睡眠環境にも気を配らなくてはなりません。
例えば、柔らかすぎる低反発の敷布団に寝ていると、体重のかかりやすい腰の部分が圧迫されて沈みこんで猫背になったり、腰痛や背中のハリなどの原因となり、リラックスして眠ることができません。
逆に、クッション性の低い硬い敷布団で寝ていると、腰や肩の部分が間接的に床と接触してしまい、強い圧迫を受けることになり、睡眠を妨げてしまいます。
これらの状態では、とても良い夢を見ることはできません。
ですので、高反発でしっかりと腰を支えつつ、腰や肩にかかる圧力を逃がしてくれる布団で眠ることが大切です。
また、腰が支えられて正しい姿勢で眠ることにより、脳と身体がリラックスして眠ることができるのです。
つまり、悪夢を見る確率を減らすことでき、見たい夢を見やすい環境に近づけると言えます。
まとめ
見たい夢を見るためには、寝ていながらにして“自分は今、夢の中にいる”という自覚を持つことが必要です。
この状態では自分の思ったことが夢の中で進行していくことができるのです。
この状態は明晰夢と呼ばれ、いかにこの状態に持っていくか…というのが最大のポイントといえるのです。
また、悪夢を見る確率を下げ、より良い夢を見るためには睡眠環境を整えることが大切です。
特に敷布団の固さと形(体圧分散させる)は睡眠中の姿勢にも大きく関わり、リラックスできる睡眠環境の改善には重要なポイントとなります。