肩こり、膝痛、便秘、どうにかしたい・・・。
あなたの体の不調、根本的な原因は「内臓の冷え」にあるかもしれません。
体の中の温度である「内臓温度」が1℃下がれば体の免疫力が激減するといわれています。
本記事では、体を隅々までぽかぽかになる「究極の冷え症改善法」をお届けします。
冷え性にはヒハツが効果的な理由
体を温める食材としてよく知られているのは、「ショウガ」ですよね。
美味しいので冷え症でなくても、冬の料理に積極的に使う人も多いと思います。
「ショウガ」は、中国では古くから薬として用いられてきました。
日本で販売されている漢方薬の70%に「ショウガ」の成分が含まれているといわれていますので、その効果は多岐にわたります。
生姜の効用は以下があります。
・新陳代謝を活発にする
・体温を上げる
・心臓や筋肉の作用を増強し血液の流れをよくする
・発汗・利尿作用を高め体内の余分な水分を排出する
・甲状腺にはたらきかけて熱エネルギーをつくりやすくする
などなど……。
こうして効能を並べると、「ショウガ」の温め健康パワーも恐るべしです。
しかし、最近では「ショウガ」より「ヒハツ(ロングペッパー)」の方が効果があると言われています。
その理由は、「ヒハツ」には、熱エネルギーを体のすみずみまで届ける通路となる毛細血管を元気にする成分が多く含まれているからです。
体の中でどれだけ熱をつくっても、血流がよくなり、それが体全体にまわらなければ内臓温度を上げることはできません。だからこそ「ヒハツ」なのです。
ある国立大学の薬学部で、ヒハツを注入したラットとしないラットに分け、内臓温度の変化を実験した結果が公開されています。
ラットにはちょっとかわいそうな実験かもしれませんが、2種類のラットを冷蔵庫にいれたそうです。
するとどうでしょう。何もしていないラットはみるみる内臓温度が下がったのに対し、ヒハツを注入したラットはあまり下がらなかったといいます。
今までここまで効果のある食材は、知られていませんでした。
そこでわかったのが、内臓を温めるのが目的なら第一にヒハツなのだと。
もちろん「ショウガ」や温め食材として知られる「根菜」なども有効です。
栄養のバランスをとりながら、上手に摂るようにすると、温め効果がさらに高まるでしょう。
気になる味は、
島胡椒というだけあって胡椒に近いですが
シナモンやオールスパイスの香りに似た独特な香りがあり
ピリリとした舌に少し感じる程度の辛味があります。
ヒハツは胡椒の仲間
コショウ科コショウ属に分類される植物。
ヒハツの英語名はロングペッパーで、このロングペッパーには2種類あり、
・Indian long pepper…インド原産。
学名:Piper longum 和名:ヒハツ
・Javanese long pepper…インドネシア原産。
学名:Piperretrofractum 和名:ヒハツモドキ
コショウの代わりにかけるだけで十分!ヒハツの基本の食べ方
それでは具体的にどれくらいの量を摂るとヒハツ効果があらわれるのか?
目安は、1日たったの1グラム、小さじ1/2程度で十分だと思います。
刺激が少ないとはいえ、摂りすぎは禁物なので、これぐらいの量に収めておくことがよいそうです。
これを毎日続けると、内臓温度が上がります。
ヒハツをすすめるのは、摂り方がかんたんなのも理由の1つです。
「ショウガ」や根菜などの食材は調理するというステップが必要になりますが、香辛料として粉状になっているヒハツは、何かにかけるだけで摂れます。
好みや相性はありますが、とにかくかける。
お味噌汁やスープやカレーにもひとふり、うどんにひとふり。
今までコショウをかけていたのをヒハツに代えてみるのもよいでしょう。
さらに、お茶や紅茶などに入れるなど、飲み物にかける。
漢方で体を冷やすといわれているコーヒーがどうしても飲みたくなったら、ヒハツをかけて飲んでください。
いろいろな方に、ヒハツを食べてもらったデータによると、特にラーメン、チャーハン、ホイコーローなど中華料理に合うという方が多いそうです。
もちろん、いろいろな料理の調味料としてコショウ代わりにヒハツを使ってみるのもいいでしょう。
特に、肉の下味に使うのは、臭みも消えておすすめです。
大切なことは、ヒハツを摂る習慣をつくることです。
そうするだけで毛細血管が元気になり、血流もよくなり、内臓温度が上がることになります。とはいえ、無理して摂取しても意味がありません。
ヒハツはスーパーやAmazonなどでも購入できます。
個人差もあります。また持病をお持ちの方は、医師と相談してみてください。