ボジョレーヌーボーというお酒を飲んだことはありますか?
飲んだことはなくとも、TVなどでそのワードを耳にしたことはあるかと思います。
ボジョレーヌーボーの解禁日っていつなんだろう?
値段はいくら位なのだろうか?
そして、本当においしいものなのか?
などわからないという方もいらっしゃると思います。
今回はボジョレーヌーボーの解禁日と値段、味についてまとめてみました!
ボジョレーヌーボーとは?
ボジョレー・ヌーボー(Beaujolais Nouveau=ボジョレーの新酒)は、
ボジョレー・プリマー(Beaujolais Primeur=ボジョレーの先取り酒)とも呼ばれ、
フランスの中東部ボジョレー地方で作られたワインの新酒のことです。
ボジョレーヌーボーの種類は?
通常のボジョレーは、フランスのワイン法で4種類に分類されています。
『ボジョレー』:地方名
『ボジョレー・ヴィラージュ』:地区名
『ボジョレー・シューペリュール』:村名
『クリュ・ボジョレー』:畑名
それぞれの区画や村によって区分けがあり、他の産地と同様に、
通常は収穫の翌年に、市場に出荷されます。
4種類のボジョレーは、地方名・地区名・村名・畑名の順番に範囲が狭まります。
生産地の範囲が小さくなるほど、規程が厳しくなります。
そのため、規程が厳しくなるほど、より高価なワインとなるわけです。
通常のボジョレーは上記の4種類ですが、
ボジョレーヌーボーには『ボジョレー』と、
より限定した区域で造られる『ボジョレー・ヴィラージュ』の2種があります。
ボジョレーヌーボーの解禁日の由来は?
2018年のボジョレーの解禁日は11月15日です。
ボジョレーヌーボーの一番最初の解禁日は11月11日でした。
ボージョレー地区で最も収穫の早いワインが出来あがるのが、この日のちかくであり、
さらにこの日はサン・マルタンの日という聖人の日であったため、
縁起も良くボ一ショレヌ一ボ一の解禁日にしようということになったのです。
ボジョレーヌ一ボーが世界中で注目を集めはじめた頃、
ワインの売り手たちはいち早く出荷しようと競いはじめました。
その結果、質の悪いワインも出回ってしまい、
せっかく世界に認められたボジョレーの評判を落としかねないほどひどい状態でした。
そこで1967年フランス政府は、ワインの品質を下げないために解禁日を定めたのです。
一番近い別の聖人の日、サン・タルべ一ルの日である11月15日に解禁日を移しました。
が、しかし
解禁日を固定してしまうと、年によっては土曜日や日曜日になってしまい、
フランスでは日曜日は殆どのワインショップ、レス卜ランがお休みなので、
売れ行きにも大きな影響が出てしまう事態になってしまいました。
そこで、フランス政府は1984年に「毎年、11月の第3木曜日」を
毎年変動する解禁日に設定」という解決策を考案しました。
それが現在の「11月の第3木曜日午前0時」に解禁!
日付変更線の関係上、日本では本国フランスよりも早く解禁日を迎えるのです。
ボジョレーヌーボーの値段は?高い方がおいしいの?
ボジョレーヌーボーの値段は、種類によって違ってきます。
日本の市場で出回るものの大半は、
ボジョレーとボジョレー・ヴィラージュという種類になります。
ボジョレーが最もスタンダードなものであり、2000円前後のものになります。
一方ボジョレー・ヴィラージュという少しランクの高いものになると、
4000円前後が相場になります。
ボジョレーヌーボーは品質によって4つのランクに分けられ、
そのランクに応じて価格帯が異なります。
でも、同じボジョレー・ヌーボーでも値段に差はありますよね。
だとしたら、その中でも高いものを買った方が美味しいのか?
その答えは、正しくもあり、間違いでもあります。
本場フランスでは2,5ユーロ(300円)程度から買えるボジョレー・ヌーボーですが、
フランスでも値段には3〜15ユーロと幅があります。
同じボジョレー・ヌーボーなのに、どうして値段が違うのか?
高い方が美味しいのか?
この疑問は、フランス人にとっても永遠のテーマなのだそうです。
なにしろ、ボジョレー・ヌーボー(ヴィラージュも含む)の生産者の数はなんと3000もあるのです。
ということは、ボジョレー・ヌーボーの種類も、実に3000種類あるということになり、
値段も味もそれぞれが違っているのです。
とても軽くてフルーティーなボジョレーもあれば、
2年おいても飲めるような重厚なボジョレーもあって、値段もさまざま。
ではどうすればいいのか?
フランスでは一般的に、「美味しいボジョレー・ヌーボーを飲もうと思ったら、
6〜9ユーロ(800円〜1200円)くらいのを選ぶべき」と言われています。
スーパーで2,5ユーロの安売りのボジョレー・ヌーボーは、やっぱり美味しくない!という意見が多いです。
ということは、日本に流通しているボジョレー・ヌーボーも、
他に比べて格段に安いものにはあまり期待できないと言えると思います。
では、高ければ高い方が美味しいのか?というと、答えはNOです。
ワインの価格の基準には、ブドウの栽培法やワインの製造法・味などが関わっていますが、
それ以外にも「生産の規模」が大きく関係しています。
何ヘクタールもある畑で膨大な量のブドウを収穫し、何万本とワインを作っている醸造業者と、
小さな畑で限られた量のブドウを収穫してワインにしている醸造業者では、売り出すワインの絶対数が違います。
世に出回る量が少ない分、希少価値も加わって価格が高くなるというわけです。
ただし、この場合も「希少だから高いだけ」と一概に決めつけることもできません。
実際に、小規模の畑で丹精込めて作られたワインは、他に比べて美味しいという場合もあるからです。
ボジョレーヌーボーの値段に違いがある理由とは?
値段は千円くらいから五千円超えのものまでと、価格帯の幅が広いです。
自分の予算と見た目の直感で選ぶしかない感じです。
しかし、年に一度のイベントなら美味しいものを飲みたいけど、
「どれも同じボジョレーなのに、なぜこんなに価格差があるの?」
初めてボジョレーヌーボーを買いに行った時は、
バラツキのある価格に悩みました。
ボジョレーヌーボーに値段の違いがある理由は、
ワンランク上のボジョレーヌーボーがあることも大きな要因です。
それがボジョレー・ヴィラージュ。
ボジョレー地区の中でも地域が限定され、
さらに、通常のボジョレーよりも厳しい基準をクリアしたワインです。
このワインには、希少性からプレミアムな価値がつくので、
通常のボジョレーヌーボーよりも高値で取引されます。
日本で「ボジョレーヌーボー解禁!」
となると、
ほとんどの場合ボジョレーヌーボーもボジョレー・ヴィラージュも一緒にしてしまうので、
価格帯に大きな幅が生まれるのです。
ザックリ言えば以下の2つの理由によります。
・生産者によって味や品質が異なるから
・輸入されるまでにかかるコストに違いが出るから
まとめ
11月の第3木曜日はボジョレーヌーボーの解禁日。
ボジョレヌーボーと一口に言っても値段に差がある理由は、
生産者によって味や品質が異なるから
輸入されるまでにかかるコストに違いが出るから
ボジョレーヌーボーには『ボジョレー』と、
より限定した区域で造られる『ボジョレー・ヴィラージュ』の2種があります。
ボジョレーヌーボーの価格自体は、市場に流通する希少性も影響します。
安いものは1000円程度から、高いものは5000円を越えたりと幅がありますが、
「安すぎず・高すぎず」で選ぶのがおすすめです。
お気に入りのボジョレヌーボーが見つかりますように!