歳をとると誰でも、人の名前が思い出せなくなったり、もの覚えが悪くなったりしますよね。
このような「もの忘れ」は加齢によるものなので、心配することはありません。
最近では「もの忘れ」を予防する脳のトレーニングに注目が集まっています。
日常的に脳を鍛えることを習慣づけるようにすることでいつまでも脳の能力を維持することができるのです。
そこで、本記事では脳の老化を予防する方法をご紹介します。
脳を鍛えて老化を防止する方法
脳の老化は前頭前野を活性化させることで改善できます。
「加齢とともに脳の機能は低下します。
これは年々体力が衰えるのと同じことです。
しかし、日常的に脳を使う習慣をつけることで、体力と同様に脳機能の低下は予防できる」と言われています。
脳は大脳、小脳、脳幹に大別され、その中でも約80%を占めるのが大脳です。
更に大脳は、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つに分かれており、このうちの前頭葉の大半を占めるのが前頭前野です。
前頭前野の働きは、毎日を充実させて豊かに生きるために必要なことばかりです。
前頭前野が衰えるとどうなるか?
「考える力が低下する」「我慢ができなくなる」など、脳の老化現象が多々起こります。
ですので、脳の老化予防には前頭前野を鍛える必要があるのです。
頭の回転速度を上げる = 何かをできるだけ速く行うことと、
脳の作業領域を広げる = 記憶することで脳は鍛えられます。
二つの頭の体操を毎日10分程度行えば、前頭前野が活性化して脳の処理能力が高まると言われています。
人とのコミュニケーションも脳の活性化の一策です。
家族や友人との積極的な関わり合いは、脳の衰えを防ぐのに有効です。
好きな有名人の舞台を見に行くといった心がときめくことも、行動を起こすきっかけになれば脳の活性化につながります。
また、脳の活性化は、将来の認知症予防にも繋がります。
いまからでも脳の若返りに取り組みましょう。
●頭の体操に挑戦しましょう
何秒で言えますか?
1から120まで声に出して数えましょう!
出来るだけ早く言います。
30秒以内で言えた人は脳が若いです。
30秒以上かかった人は脳が衰えています。
●頭を鍛えると、働きやすい脳になります。
・考える
・暴力などの衝動的な行動をがまんする
・怒りなどの衝動的な感情をがまんする
・人と対話・会話をする
・新しいことを記憶したり、昔のことを思い出したりする
・意識や注意に集中する
・意識や注意を分散する
・やる気を出す
毎日行いましょう
「頭の体操」は”速さ”、”記憶”を鍛えます
できるだけ 速く行う
何かをできるだけ速くやることで、情報処理をする速度が鍛えられます。
「計算題をできるだけ速く解く」ことを繰り返し行うと、単純に計算力が上がるとともに、あらゆる情報処理が速くできるようになります。
正解にこだわらずに、間違っても気にせずに行うことが大切です。
「計算問題を全速力で解く」
「百ます計算を、制限時間内に行う」
「早口言葉を全速力で言う」
など正解にとらわれず、とにかく速く行います。
記憶をする
どれだけたくさんの情報を記憶として一時的にでも脳内にとどめていられるかというトレーニングは、作動記憶を高める脳のトレーニングになります。
作動記憶とは、何か作業を行うときに一時的に取り出された記憶、あるいは一時的に覚えている記憶のことです。
ワーキングメモリ、作業記憶とも呼ばれます。
・思考が全体的に柔らかくなる
・突発的な怒りの感情を抑制する
・コミュニケーション能力の向上
・判断力の向上