野菜を買いすぎて、ついつい傷ませてしまうことはありませんか?
傷みやすい野菜ですが、冷凍保存することで長期に保存できるようになりますよ。
しかし、美味しく冷凍する際にはいくつか注意すべきポイントがあります。
本記事では冷凍庫で保存する際の上手な方法や注意点を知り、
野菜ごとに向いている冷凍方法で保存する方法をまとめています。
上手に保存して、使い残した野菜、多めに買った野菜もムダなくおいしく食べましょう。
野菜を冷凍して保存する際に知っておくべきこと
野菜に限らず冷凍すると食品の保存期間が延びることは広く知られていますが、
なぜ冷凍すると食品は長持ちするのでしょうか。
その理由は、冷凍することで腐敗と劣化を抑えることができるからです。
一般的な冷凍庫の基準温度である-18℃ならば、
細菌は活動できなくなるので、腐敗と劣化を防ぐことができます。
冷凍すれば腐敗や劣化を抑えることはできますが、
美味しさを保つためにはそれだけは不十分。
特に野菜は水分が多いので、冷凍保存が難しいとされています。
野菜を冷凍保存するための上手な方法をご紹介します。
①野菜を冷凍する際に一番重要なことは、素早く冷凍させること。
凍結時間が長くなれば食品内の水分が凍る際に氷の結晶が大きくなるので、
風味や味が落ちてしまいます。
そのためには、まず冷凍庫の温度設定を強にして、
冷凍庫の開閉をなるべく少なくし、庫内の冷気が外に逃げないようにします。
②入れる際は、冷凍庫を隙間なく埋めること。
食品同士が保冷剤の役目をし、冷凍庫の扉を開けたときに外の空気の流入を
防ぐことができます。
③なるべく食品が直接空気に触れないようにラップや保存袋を使い密閉し、
冷風が当たる表面積が大きくなるように平らにします。
④金属トレイにのせると、早く冷凍することができます。
金属は熱伝導率が高いので、食品の温度をぐんぐん下げます。
野菜を冷凍庫で長期に保存する方法
野菜によって冷凍方法が異なり、
適正な方法でないと味や食感が変わってしまいます。
生のまま冷凍する野菜の保存方法と、
調理する際の注意点を見ていきたいと思います。
ピーマン
半分に切り、ヘタや中の種などを取り洗って水気を取り冷凍。
使う際は、凍ったまま食べやすい大きさに切り、炒め物などにします。
玉ネギ
千切りやみじん切りにして冷凍すると便利です。
切った玉ネギは、保存袋に入れ平らにして冷凍。
使う際は、凍ったまま炒め物やスープの具にします。
切って保存することで様々な料理に使うことができ、
玉ネギの繊維が壊れているので火を加えることで甘みが増します。
ホウレン草
生のまま冷凍しても、茹でて冷凍しても大丈夫です。
生のまま冷凍したホウレン草を使う際は、
熱湯で茹でて和え物や炒め物にします。
茹でて冷凍したホウレン草を使う際は、
電子レンジなどで解凍させてからスープの具などにします。
トマト
ヘタを取り丸ごと、もしくは細かく切って冷凍。
丸ごと冷凍したトマトを使う際は、電子レンジなどで解凍してから調理します。
細かく切ったトマトを使う際は、
凍ったままスープやソースなどの具として使います。
ただし、冷凍すると食感が悪くなるので生食として使うことはできません。
とうもろこし
皮をむいて1本ずつラップに包んで冷凍。
使う際は、凍ったまま熱湯に入れて3分ほど茹でる、
もしくは凍ったまま電子レンジで7分ほど加熱させます。
大根
3cmの厚さの輪切りにしてラップに包んで冷凍。
使う際は、半解凍のまま大根おろしや煮物、酢の物にします。
また、切った大根を醤油や砂糖などの調味料と一緒に保存袋に入れて
冷凍させれば、味が染みて煮物などに使う場合は美味しくなります。
キャベツ
使いやすい大きさに切り、保存袋に入れて冷凍。
使う際は、電子レンジで軽く解凍して水分をしぼりサラダや和え物などにします。
炒め物やスープの具として使う場合は、凍ったまま調理します。
ネギ
保存袋に入るくらいの大きさに切り冷凍。
刻んで冷凍させても良いのですが、
少し長めに切って保存した方が栄養素が逃げにくくなります。
使う際は凍ったまま食べやすい大きさに切り、炒め物や鍋の具にします。
また、薬味としても使うことができます。
キノコ類
石づきを取り、使いやすい大きさに切り冷凍。
使う際は、凍ったまま炒め物や煮物などの具にします。
大半のキノコは冷凍すると旨味が増し、特にナメコやシイタケは格段に美味しくなります。
しかし、エリンギやブナシメジは冷凍すると旨味は増しますが、
柔らかくなるので注意が必要です。
まとめ
冷凍できないと思われている野菜でも、きちんとした方法で冷凍することで、
美味しさを保ちながら長期間保存することができます。
上手に冷凍すれば、2週間から1ヶ月ほど保存することができます。
野菜を無駄なく、有効活用するために、
”冷凍”を上手に活用していきましょう。
いかがでしたでしょうか、是非試してみてくださいね。