ひと昔前では新年を迎える挨拶には年賀状を送るのが当たり前でしたよね。
しかし携帯が普及し今ではほとんどの人がスマホを持っている時代になりました。
そのような時代になり、年始の挨拶も年賀状ではなく
年賀状メールにするという方の割合もどんどん増えています。
しかしこのように変わってきた現在でも年賀状を支持する方のほうがまだ多いようです。
そこで今回は、年賀状をメールで出す場合の注意点と文例について
まとめましたので是非参考になさってください。
年賀状をメールで書く時の注意点は?
相手に対しての気くばりは決して忘れてはいけないもの!
メールに対しての印象の個人差もあるかもしれません。
しかし、例えば、相手から年賀状をはがきでもらった場合、
相手はひと手間かけて年賀はがきとして送ってくれたのですから、
それに対してメールで返事をするのは略式になるわけです。
ですから、当然メールでいいやという態度は相手も不快に感じるものです。
また、目上の人やお世話になった人が丁寧に年賀はがきで挨拶してくれたのに、
そのような場合でもいつでもメールでというのはやはり失礼です。
今や通信手段として一般的になり何かと便利なメールですが、
相手に不快感を与えたり、マナー違反という印象をもたれたりしないようにするためには、
相手やその時々の状況に合わせて使い分ける工夫と、
略式をひと言わびる気くばりが何より大切と言えるでしょう。
年賀状をメールで出すときのテンプレート
では、ひと言添える言葉としては具体的にどのような言葉が適当か、
次に文例をいくつかあげてみます。
【文例1】メールで送る場合のひと言
・本来でしたらきちんとお手紙で申し上げるべきところを、
メールでの失礼をお許しください。
・メールにて失礼いたします。
・年賀状を頂戴いたしましてありがとうございます。
今年こそはと思いながら、暮れから子どもたちが来たりとうっかり遅れてしまい、
メールで申し訳ございません。
・暮れが忙しいのは皆さん当然のことですから、
何の言い訳にもなりませんが、今年もメールになってしまいまして、
失礼をどうかお許しくださいませ。
・いつもお手製の素敵な年賀状をいただきまして、ありがとうございます。
・略儀ながらメールにて失礼いたします……など。
上の内容を踏まえて、実際に年賀メールを作成してみました。
新年のご挨拶
<メール本文>
〇〇 〇〇様
あけましておめでとうございます。
旧年中は〇〇の際、〇〇様が〇〇して下さりとても感謝しております。
本年も何かとお世話になることと存じますが
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
本来であればお手紙で申し上げるべきところですが、
メールにてお伝えする失礼をお許しください
平成〇〇年 元旦
住所
電話番号
mail
自分の名前
年賀状をメールで出すときのマナーについて
【賀詞について】
まず年賀状に付き物の賀詞ですが色々な言葉がありますね。
・謹賀新年
・恭賀新年
・賀正
・迎春
などいろいろな言葉があります。
ここで注意していただきたいのが、
賀正や迎春・寿など2文字または1文字の賀詞は簡略化したものなので
目上の方に使うのは失礼とされています。
目上の方へは謹賀新年・恭賀新年と書くようにしましょう。
目上の方目下の者関わらず使える賀詞として
・新年おめでとうございます
・明けましておめでとうございます
などがあります。
迷う場合はこのようにしておくのが良いでしょう。
※『新年あけましておめでとうございます』は『新年』と『あけまして』がどちらも
”年が明けた”という事の為、意味が被り誤った日本語となりますので注意してください。
【送信時の注意】
次に送信する際に気を付ける事としてまず、
件名にはちゃんと新年の挨拶だという事が分かるように記載しておきましょう。
さらに送信する際にメールを一斉送信するのは失礼になります。
CCでの一斉送信なんてのはもっての外です!!
いろいろな方のアドレスを他者へ送信してしまうので絶対にやめましょう。
年賀状メールは個別送信が基本です。
年賀状(はがき)を書く手間を簡略化しているのですから、
この程度の手間を惜しむことはやめましょう。
年賀状(はがき)を書く手間を省いての年賀状メールです。
せめて送り方にはひと手間加えるようにするのが良いでしょう。
まとめ
技術の進歩につれて新年の挨拶の形も変わってきました。
そして年賀状メールは受け取る側次第で失礼かどうかは変わってきますが、
最近は受け入れられる事も多くなっています。
しかし目上の方や付き合いの浅い親戚、
祖父母の方にはやはり年賀状(はがき)を送る方が良いでしょう。
もし、年賀状メールでのご挨拶になる場合は、
マナーに気を付け相手の方へ不快な思いをさせないように注意するようにしてください。
あなたのかける手間や時間はお相手にしっかりと伝わります。
あなたのひと手間で相手の方は温かみを感じる事を覚えておきましょう。