「お彼岸」も「お盆」も、どちらも、お墓参りをする日だという認識は皆さんお持ちだと思います。
しかし、「お彼岸」と「お盆」の違いについて教えて下さいと言われると、困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そもそも「お彼岸」とはどういった風習なのでしょうか。
「お盆」とは一体何なのでしょうか。
今回はそんな、今さら人には聞けない「お彼岸」と「お盆」について詳しく調べてみました。
こちらを読んで「なるほど、お彼岸とお盆にはそんな違いがあったのか!」と納得して頂けたら、幸いです。
お彼岸とお盆のそれぞれの意味と由来
お彼岸とお盆は、ご先祖様のご供養をする、という点では同じような感じがしますが、どういうところが違うんでしょうか?
まず、お彼岸とお盆がどういうものかご説明します。
お彼岸とは?
お彼岸とは、年に2回、春と秋にあり、それぞれ”春彼岸” ”秋彼岸”と呼ばれています。
春分の日・秋分の日を中日(真ん中の日)とし、前後3日間、計7日間あります。
彼岸の中日は太陽が真西に沈むことから”西方浄土”(仏教の極楽浄土)を連想させ、彼岸(あの世)と此岸(しがん:この世)が最も近くなると考えられました。
よって、あの世に居られるご先祖様との距離が近くなることから、中日にお墓参りをしてご先祖様を偲び、残りの6日間で”六波羅蜜”という自分のための修業をする、という風習です。
お盆とは?
お盆とは、元々はご先祖様や亡くなった方々の霊を敬いお祀りする神事であったのが、仏教の”盂蘭盆(うらぼん)”という行事と一緒になって、現在の形になりました。
お盆の期間にご先祖様や亡くなった方々がこちらに帰ってこられるので、お供えやご供養をする、という風習です。
旧暦では7月15日を中心に行われていました。新暦(現在)の8月始めから9月始め頃で、年によって変わります。
お彼岸とお盆の違いは?
お彼岸もお盆も、ご先祖様や亡くなった方々の霊を敬い、お祀りする、というのは一緒なのですが、
最大の違いは、霊がこちら側に帰ってこられるかどうか、という点だと思います。
お盆は家に帰ってこられた霊をお迎えしてもてなし、お送りするのに対し、
お彼岸は、現世の人間があの世の方々に思いを馳せ、ご供養し、自分自身が修業をする期間、
つまり、お盆はご先祖様や亡くなった方々のため、お彼岸は自分の修業に重きを置く、というのがお盆とお彼岸の違いです。
お彼岸の時期は?
お彼岸の時期は春分の日、秋分の日の前後3日の合計7日間で構成されます。
毎年、だいたい
秋分の日:9月23日
あたりで、共に国民の祝日です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
お盆とお彼岸は生まれや行事内容にて多少の違いはありましたがどちらも先祖を敬う日と言うのは同じでしたね。
お盆はご先祖様を家へ迎えもてなす
お彼岸はこちらからご先祖様へ歩み寄る
ご先祖様を敬う気持ちを大切にし、
今の自分があるのはご先祖様のお陰だと感謝する気持ちに古き良き日本を強く感じます。
日本古来からの良き風習を後の世にまで伝えていけたらいいですね。