喪中はがきは、いつまでにどんな文章で、誰に送ると良いのでしょうか。
新年の挨拶を欠くことをつたえる大切な通知ですから、マナーを守って送りたいですよね。
この記事では、喪中となる親族の範囲から、
喪中はがきを発送する時期、
はがきへ書く内容の文例などをご紹介します。
喪中はがきの投函時期は?送る相手の範囲は?
喪中はがきとは
喪中・年賀欠礼状(喪中はがき)は、
1年以内に近親者に不幸があったときに、
年賀状の交換を辞退する旨を伝える書状です。
一般に、忌明けまでの期間
(仏式で49日または35日、神式で50日)を忌中、
死後の一年間を喪中としています。
喪中の家では祝い事を慎み、
正月行事も行いません。
年賀状の送付も慎む習慣があります。
服喪中の人は、
年賀状を頂きそうな相手にその旨を知らせるために、
先方が年賀状の準備をする前に喪中はがきを送ります。
喪中はがきを出す相手
基本的に喪中はがきは、
平年は年賀状を交換している人全員に出します。
双方が喪中で、こちらが出す前に、
喪中はがきを頂いた相手にも出します。
既に喪中であることを知っている親兄弟や常に交流のある親族には、
出さないことが多いようです。
また仕事上のお付き合いで故人と面識のない方や、
気遣いをさせたくない相手には喪中を知らせずに、
平年通り年賀状を送ることもあります。
故人と自分との続柄や、
故人と喪中はがきを送る相手との関係を考慮して、
必要と思われる範囲に出すようにしましょう。
「自分は年賀状を出すのを控えても、
先方からは年賀状を受け取りたい」ときは、
喪中はがきを送らずに年賀状を頂き、
寒中見舞いで喪中欠礼した旨を伝えることもあります。
喪中はがきの書き方と文例
喪中はがきに書く内容は、ある程度構成が決まっています。
通常の年賀状を夫婦連盟で出している場合は、
喪中はがきも同様に連盟で出しても問題ありません。
「喪中につき年末年始の
ご挨拶をご遠慮申し上げます」
●喪中である事の説明(誰がいつ何歳で亡くなったのか)
●結びの挨拶(生前のお礼や挨拶など)
「 本年○月に父 太郎が九十歳にて永眠いたしました。
永年にわたるご厚誼に深謝致すと共に
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます。
平成二十九年七月二日 」
●差出人
「 東京都練馬区一の二の三
電話 000(000)000
高橋 太郎 」
故人の年齢は満年齢と数え年どちらで表記するの?
一般的には、喪中はがきで記載する年齢は「数え年」での記載が正しいとされています。
数え年とは、生まれた時点で1歳とし、
以降元旦(1月1日)を迎えるごとに、
1年ずつ加えた歳のことです。
「享年〇歳・・・」と言われますが、
「享年」はこの世に存在した年数をさし、
「天から(受けた)年数」という意味があります」
享年とは、生きた年数を現在一般的に用いる満年齢とは異なる「数え年」で
表したものを享年と呼びます。
このような経緯からも喪中はがきでは
「数え年」で記載することが正しいとされています。
喪中はがきはいつ出すの?(最適な投函時期)
喪中はがきは、年賀状の交換ができない旨を伝えるものです。
喪中はがきは11月中旬から12月初旬までに投函を
相手が年賀状を用意する11月中頃から12月初めに届けます。
相手が年賀状を投函した後に喪中はがきが届くようなことのないように、
遅くても、年賀特別郵便取扱が始まる前に届けましょう。
行き違いになってしまい、
喪中はがきを送った相手から年賀状を投函してしまったと
連絡を頂いたときは、喪中の知らせが遅れたことを詫び、
年賀状を先方から頂く分には差し支えない旨を述べましょう。
喪中はがきを出し忘れた方から年賀状が届いた場合は、松の内が過ぎてから、
喪中だったので年賀状を失礼した旨を書き添えた寒中見舞いでお返ししましょう。
まとめ
喪中はがきは差出人だけでなく故人にとっても大切なものであるので、
喪中はがきをカタチだけのもので行うのではなく、
大切な人を思って丁寧に取り組みたいものですよね。