風邪をひいたとき、食欲がないからといって何も食べない方多いのではないでしょうか?
しかしそんなときこそ、体力が消耗しているので、
しっかりと食事から栄養を摂取することが、体の回復を早めてくれるカギとなります。
今回は症状別に摂取したほうがよい食べ物や、逆に食べない方が良いものも
あわせてご紹介します。
風邪ってどんな病気?
意外と知らない風邪の正体
風邪は鼻やのどなど上気道に微生物が感染して起こる急性炎症の総称で、
正式名称は「風邪症候群」といいます。
原因となる微生物のうち80~90%がウイルス。鼻、口、のどの内壁には、
感染防御システムがあり、異物を運動によって外に出す繊毛、異物を付着させて
守る粘液がウイルスを体外に排出しています。
体がウイルスに感染すると、体は鼻水やたん、くしゃみで異物を排出し、
炎症によってウイルスと戦うためにのどは腫れ、発熱します。
これらが風邪の症状と呼ばれるものです。
風邪をひいたときに食べた方がいいものは?
よく雑誌などの記事では、風邪をひいたときは「栄養のある食事をとりましょう」
などと載ってますが、これでは実際のところ何を食べたらよいのかわからないと思います。
今回は具体的な方法について風邪の症状別に食べた方がよいものを説明していきます。
高熱によって汗が出てからだの水分やミネラル分が失われますから、
十分な水分補給が必要な状態です。
また発熱時は胃腸の働きが低下しているので、
やわらかいものや味付けが濃くないものを食べましょう。
おも湯、ミルクセーキ、ねぎの味噌汁、果物、ゼリー
固いものや熱いもの、刺激物ははのどを刺激して炎症を悪化させる場合が
あるので避け、のどごしのよいものをとりましょう
特にのどが痛いときやせきがひどいときは、はちみつがおすすめです。
殺菌効果で痛みを和らげてくれる作用があります。
また生姜は、咳を鎮め痰を出しやすくします。
生姜をおろして熱湯を注ぎ、
はちみつとレモンを入れたドリンクがおすすめですよ。
大根、牛乳、梨、卵豆腐、野菜スープ、温泉卵、はちみつ、生姜湯
果汁や香辛料など香りの強いものは食欲増進につながります。
ただし、無理して食べるのは禁物です
梅干し、リンゴ、レモン、しぞ、ヨーグルト、そうめん
お腹をこわしているときは、整腸作用のあるりんごが特におすすめです。
乳児ならすりおろして、幼児以上は食べやすい大きさにカットして
食べさせてあげましょう。
パン、白米、豆腐、うどん、大根、白身魚
吐き気があるときは食欲も沸かず、摂取量が少なくなる傾向がありますが、
嘔吐による脱水を防ぐために、水分補給をしっかりと行いましょう。
吐き気が治まってからは、お粥やうどんなどの消化のよいものを摂取しましょう。
お粥、うどん
風邪をひいたときに食べない方がいいものは?
食べない方がよいものをご紹介します。
みかんなど柑橘系のフルーツは消化が悪く、胃に負担をかけるため控えましょう。
また、カフェインが含まれる飲み物や食べ物は避けたほうがよいです。
胃の不調を悪化させる恐れがあり、さらに吐き気をもよおす可能性があります。
最後に
昔から風邪を引き始めに治すには卵酒、とよくいわれますが、
科学的な理由があります。
卵白に含まれるリゾチームの細菌を殺す作用と、
日本酒の体を温めながら熟睡できる作用とが結びついて、風邪を治してくれるのです。
卵白の中には、リゾチームという酵素が含まれており、
風邪の菌を殺してしまうという特徴を持ちます。
このリゾチームから開発されたのが、塩化リゾチーム。
風邪薬のCMでもよく聞きますね。
一方の日本酒は適量を飲むことで、私たちは熟睡できます。
寒い日には体を温めてもくれます。
卵酒の作り方
◆作り方◆
①日本酒1カップを熱燗よりやや熱めに燗をつける。
②全卵1個を良くかき混ぜ、砂糖小さじ1~2杯を加える。
③1の熱燗を2に少しずつ、たらしながら伸ばすように混ぜ合わせる。
④3にほどよい燗をつけて完成。
とろ~りとした感じに仕上げるのがコツで、急いで作ると「かき卵」になってしまいます。