結婚式のスピーチを成功させるために一番重要なことは、
話す内容を前もって準備すること、
練習することです。
話すことに苦手意識がある方、
緊張してしまう方、
会社の同僚として新郎新婦のおふたりにとって印象に残るスピーチを残すために、
スピーチの失敗しないコツと、
スピーチの基本的な構成などをご紹介していきます。
会社の同僚としてのスピーチの基本構成とコツ
②自己紹介
③結婚する同僚と自分の思い出エピソード
④二人へのはなむけ、締めのメッセージ
基本的にこの4つの構成でOKです。
スピーチ内容を決めるときの4つのポイント
・結婚式の会社の同僚としてのスピーチは、仕事を通して、
印象深いエピソードをテーマを決める。
・結婚式の会社の同僚としてのスピーチでは、
とにかく結婚する同僚を「褒める」こと。
これが良いスピーチになるコツです。
・ふたりへのメッセージは、締めに持って行き、
結婚相手のお話も含め、
「これからもよろしく」と「お幸せに」
の2点で締めることでうまく締まります。
・結婚式の同僚としてのスピーチは、
平均して5分以内が目安です。
長すぎると聞いている人たちに
「長い」「うまくまとまってないな」
という印象が残ってしまう可能性があります。
スピーチを成功させるうえでの最初のコツは、
何を伝えたいのかを明確にすることです。
それでは、例文を見ていきましょう。
会社の同僚としての結婚式のスピーチの例文
【例文①】
ならびにご両家の皆様、本日はおめでとうございます。
この佳(よ)き日にご招待いただきましたこと、
心から感謝しております。
私は、新郎(新婦)の○○さんと同じ会社の○○と申します。
○○さんとは入社以来○年のお付き合いになります。
先ほどご媒酌人様のお話にもございましたように、
○○さんはとても朗らかで、よく気の付く方です。
もちろん仕事も、毎日そつなくバリバリとこなしていらっしゃいます。
さらに面倒見がいい方なので、
日頃から私をはじめ同じフロアの同僚たちは、
よく助けていただいています。
そんな○○さんが人生の伴侶に選ばれた○○さんも、
私は本日が初対面ですが、素敵な方でいらっしゃいますね。
誰もが認める素敵な人同士のカップルですから、
お二人は素晴らしいご家庭を築いていかれるものと思います。
運命の糸で結ばれたお二人の、
これから先の人生に幸(さち)多かれとお祈りいたしまして、
お祝いの言葉に代えさせていただきます。
【例文②】
私は○○くんと会社で机を並べている、同僚の○○と申します。
○○くんと私は、同期入社の男性のなかで、
最後の砦とみんなに言われている独身族でした。
半年前、会社帰りに赤ちょうちんで二人で飲みながら
「今度、学生時代の恩師の紹介でお見合いをするんだ。
でも、なかなかピンとくる女性っていないよな」
としみじみと話していた彼が、
今日は結婚式をあげているのですから、
人生ってわからないものですね。
そのお見合いで知り合った○○さんに、
生まれて初めてピンときたそうです。
出会ってから1ヶ月たった日の5回目のデートで、
プロポーズをしたといいますから、
本当に運命の人だったのですね。
※素敵な伴侶にめぐり合えた彼がうらやましいです。
あやかりたいです。
これからは、
さらに私をうらやましがらせるいい家庭を築いていってください。
応援しています。
(注意)
お見合いでの結婚の場合、
本人たちが「お見合い」だと列席者に広く伝えていないなら、
あえて話題にしない。
※「うらやましい」という話をしみじみとする場合でも、
最後は応援するコメントで明るく締めくくること。
【例文③】
本日はご結婚おめでとうございます。
私は新郎の○○さんと職場を同じくする関係で、
お招きにあずかりました○○と申します。
同僚を代表してのスピーチですので、
社内での○○さんの活躍ぶりをご紹介したいと思います。
ひと言でいうと、○○さんは敏腕営業マンです。
いつもキリリとした表情で、
バリバリと仕事をこなしていらっしゃいます。
営業成績も、入社以来トップクラスを走っています。
と、こういう紹介をいたしますと、
まるで「仕事の虫」みたいに聞こえてしまうかもしれません。
ところがどっこい、
彼はわが社になくてはならない
「敏腕イベント係」という一面も持っているのです。
春はお花見、夏は海水浴、秋は紅葉狩り、
冬はスキーと、
季節感のあるイベントをアレンジしてみんなを楽しませてくれます。
彼が企画してくれるイベントは家族連れで参加できるものも多いので、
私はよく子供を連れて参加させてもらっています。
そういえば、5ヶ月前の海辺のバーベキュー大会に、
○○さんは○○さんを連れてきていましたよね。
そのときは「仲の良い友人」と控えめな紹介でしたが、
お二人はぴったりと呼吸が合っていてお似合いだったものですから、
「きっと彼女だね」とみんなでうわさしていたのですよ。大当たりでした。
○○さん、○○さん、
今のままの笑顔の似合うあたたかい家庭をつくっていってください。
そして○○さん、「イベント係」のほうもこれからもよろしくお願いします。
(注意)
「仕事ができる人」という紹介をする場合、
それだけではなく、
人柄もよいという方向に話を持っていったほうがスマート。
ほめすぎは鼻につくことがあるので気をつけて。
【例文④】
○○開発に勤めている○○と申します。
○○さん、○○さん、本日はご結婚おめでとうございます。
経理部を代表いたしまして、ひと言お祝い申し上げます。
わが経理部は、新郎の○○さんと、
先ほどスピーチされた○○部長以来以外は、
私を含めた8人すべてが女性です。
仕事中はだれもが割り当てられた仕事をコツコツとこなしていますが、
昼休みともなるとたいへんです。
女子校のにぎわいとでも言いましょうか。
平均年齢28歳の女子校ではありますが、
おしゃべりに花が咲き出すと止まりません。
こんな話をすると、
○○さんと部長はさぞかし肩身が狭いだろう、
とご想像されるかもしれません。
しかし、
お二人は私たち女性と上手に付き合う方法をよくご存知のようです。
たとえば、営業で外出したときなどに、
時折、クッキーやケーキなどのお菓子を
「差し入れです」と言って持ち帰ってくれます。
もちろん、差し入れなどいただかなくても、
私たち女性社員はしっかりと仕事をします。
でも、私たちは「差し入れをもらったから、
もうひとがんばりしなくちゃね」と張り切れます。
そんなやりとりは、仕事をする上で必要ない、
と考える人もいるかもしれませんが、
私は、そういうやりとりができる私たちの部署は、
仕事に対する意欲が湧いてくる、よい部署だと思うのです。
みんなの心に余裕があると申しましょうか。
そして、男と女が上手く生活していくには、
そういうちょっとした心の余裕が必要なのではないかと思います。
円満な家庭には「奥さんのお尻に敷かれているようでいて、
本当は自分が操縦しているのだ」と思っている旦那さんが多いらしいです。
でも、そう思わせておく奥さんの方が一枚上手(うわて)かな、
とも考えられますね。
まとめ
当日同僚としてのスピーチを成功させるための
ポイントをまとめます。
以下のことを当日までに準備するようにしてください。
・自己紹介は簡潔に!
・思い出のエピソードは1つにしぼって、友人を「褒める」ことを忘れずに!
・締めは明るく二人へのお祝いの言葉で!
・3〜5分以内に収まるよう、読み上げて、調整する。
・当日に緊張が和らぐよう、人前で練習する。
・原稿内容に合わせて、喋り方を工夫する。
・服装を考える。
あなたの気持ちがしっかり伝わるよう、入念な準備が必要です。
また、服装は当日、ひな壇の側に立つことも踏まえ、
露出の多すぎない、ふさわしいコーディネートを選ぶようにしましょう。