今や世界中が、
新型コロナウイルス感染拡大防止のために、
様々な対策を講じています。
しかし風邪やインフルエンザ、
その他の呼吸器疾患も依然として存在しています。
本記事では、体調が悪くなったときに、
自分が新型コロナウイルスに感染したのか、
それとも別の呼吸器疾患にかかっているのか、
判断する方法と注意点をご紹介します。
新型コロナウイルスの症状
米疾病対策センター(CDC)は、
新型コロナウイルスの症状として、
発熱・咳・息切れ・呼吸困難を挙げています。
中国で確認された5万件を超える、
症例に基づいてWHOと中国の合同専門家チームが、
作成した報告書には、
多くの症状とその割合が、
以下のように示されています。
発熱(86.9%)
乾いた咳(67.7%)
倦怠感(38.1%)
痰(33.4%)
息切れ(18.6%)
喉の痛み(13.9%)
頭痛(13.6%)
筋肉や関節の痛み(14.8%)
悪寒(11.4%)
吐き気や嘔吐(5.0%)
鼻づまり(4.8%)
下痢(3.7%)
喀血(0.9%)
結膜充血(0.8%)
風邪の症状
典型的な風邪の症状は、
軽い発熱、咳、鼻水・鼻づまり、充血、
喉の痛み、くしゃみ、
場合によっては身体の痛み、
軽い頭痛、全身の倦怠感などがあります。
これらは新型コロナウィルスに、
感染した場合にはほとんど見られない症状です。
インフルエンザの症状
代表的な症状は、
発熱と乾いた咳がしつこく続くことです。
他には喉の痛み、鼻づまり、
悪寒と発汗、身体の痛み、倦怠感、頭痛もあります。
アレルギー症状
代表的な症状は目のかゆみ、
くしゃみ、鼻水・鼻づまりで、
咳、倦怠感、喉の痛みがあることもあります。
発熱がないときは、
新型コロナウイルスよりも、
風邪やアレルギーである可能性が、
高いということになります。
また、息切れは、
上記のコロナウィルスの症例中約19%
しか見られません。
しかし、風邪やインフルエンザ、
アレルギーには見られない症状です。
新型コロナウイルスに感染したらどうなるの?
新型コロナウイルスの場合は、
感染していても症状が軽すぎて、
新型コロナウイルス感染と、
特定されていないケースが、
たくさん存在している可能性があります。
新型コロナウイルスに感染していると
診断された人の中にもかなり症状が、
軽いケースがあります。
クルーズ船で新型コロナウイルスに、
感染した60代の男性は、
次のようにワシントンポストに答えています。
胸が締めつけられる感じがして、
ひとしきり咳が出ます。
しかし、もし自宅にいて同じような症状があっても、
多分普段通り仕事に行っていたと思います。
新型コロナウイルス感染初期の症状は通常、
発熱と乾いた咳、軽度の肺炎が挙げられますが、
数日後に重症になると、呼吸が苦しくなり、
息切れするようになることがあります。
さらに重篤になると、
血中酸素濃度の低下、呼吸不全、
敗血症性ショック、臓器機能障害または不全、
最悪の場合には死亡することもあります。
呼吸困難になると、
主要な臓器が機能するために必要な酸素を、
体内に取り込むことが難しくなります。
通常COVID-19に感染すると、
症状が2週間程度続きます。
より重症の場合は3〜6週間も続きます。
新型コロナウイルスが原因で死亡する人は、
初めて症状が出てから2〜8週間後に死亡します。
新型コロナウイルス感染が疑わしいときに取るべき行動
CDCは、咳や乾いた咳などの、
症状がある場合、
医師や保健所に連絡することを推奨しています。
また、症状が悪化したり救急措置が、
必要と思われる場合は、
適切な医療措置を受けることを奨励しています。
安静時にも息切れがするようなら、
すぐに医療措置が必要です。
医療機関に事前に電話をしてから行きましょう。
病院やクリニックが他の患者を、
保護するための特別措置を講じることができるからです。
また、外出は医療機関に行くときのみにして、
他人とは約2mの間隔を保ちましょう。
CDCは、タクシーの相乗りや、
公共交通機関の利用を避けることも推奨しています。
何よりも、自分の健康を守り、
他人への感染を避けるために、
医師のすすめに従ってください。