年の瀬のご挨拶として贈られてくる「お歳暮」。
頂いたら嬉しいけれど、お礼状はどうしよう、
と困ってしまいませんか?
贈られた相手によって内容も変わってきますし、何と言ってもスピードが勝負。
頂いたらなるべく早くお礼状を出すのが礼儀です。
お礼の言葉とともに喜びと感謝の気持ちを伝えられる。
お礼状を書くようにしたいですね。
そこで今回はお歳暮のお礼状の書き方のマナーや文例、
役立つポイントを踏まえて、しかも少しだけ個性を出せるような、
素敵なお礼状が書けるようお手伝いします。
お歳暮のお礼状の書き方
お歳暮のお礼の手紙(返礼)の書き方のポイント
お歳暮を頂いた場合には、なるべく早くお礼状を出しましょう。
正式なお礼状は「手書きで縦書きの手紙(封書)」が基本ですが、
横書きでも、はがきでも問題はないでしょう。
最も大切なのは、すぐにお礼の気持ちを伝えることです。
お歳暮は、一年間の相手に対する感謝の贈り物ですから、
頂いたお歳暮のお礼状(お礼の手紙)では、そのお礼と、
こちらも一年間お世話になった事への返礼の挨拶をすることが大切です。
お歳暮を贈って頂いたことに対してだけでなく、
その心づかいに対して感謝の気持ちを伝えましょう。
自分だけでなく、「家族ともども大変喜んでおります。」
などと、家族も喜んでいる様子を伝えるのも良いでしょう。
年末の挨拶なので、来年の厚誼をお願いするひと言を書き添えても良いでしょう。
妻が夫に代わって公的なお礼状を書く場合は、
夫の名前の下(縦書きは左下)に小さめの字で「内」と記します。
<補足>
お歳暮は、本来 お返しを必要としません。
お歳暮の品は、一般的に“お世話になった方々へ贈る”ものです。
「いつもお世話になり、ありがとうございます」という思いで贈るものですので、
贈られた側はとくにお返しの必要はありません。
しかし、いろんな意味合いで、どうしてもお返しをしたい相手の場合、
頂いた品と同等額程度から半額くらいの品を「御歳暮」として贈るのは問題はありません。
年が明けてから贈る場合には、「寒中見舞い」として贈るのも良いでしょう。
「寒中見舞い」は、松の内を過ぎてから節分 (立春の前日)までに送ります。
一般的に、1月16日から2月3日までに届けます。
お歳暮のお礼状のテンプレート
田舎の両親宛
お父様、お母様ともにお元気にお過ごしでしょうか。
(さて、この度は/ところで先日は、/この度は)結構な品(品名)を
お送りくださりましてありがとうございました。
いただいたОΟは皆で美味しく頂きました。
いつもいつも温かいお気遣いいを頂まいまして感謝の気持ちで一杯です。
今年の正月は、家族そろって温泉へ行く予定にしておりましてお伺いできませんが、
お父様方にはくれぐれもお体に気をつけられて、よい新年をお迎えください 。
取り急ぎ、お歳暮のお礼まで。
早々/かしこ(書き手が女性の場合)
平成Ο年Ο月Ο日
ОΟОΟ/ОΟ
ビジネスの取引先宛
さて、この度は結構な(品/お歳暮)を頂戴いただきまして、誠とにありがたく存じます。
弊社は皆様のご期待に添えますように努力してまいりますので、
(今後と/来る年)もご(支援/協力)のほどよろしくお願いいたします。
今年も残り僅かとはなりましたが、
(ΟΟ様には/貴社の皆様には)くれぐれもご自愛をお祈り申し上げます。
敬 具
平成Ο年Ο月Ο日
ОΟОΟ 株式会社
(役職) ОΟОΟ
ОΟОΟ 株式会社 御中
ビジネスの取引先の個人宛
さて、この度は(思いがけず/(身に余る/温かい励ましの)お言葉に添えて)、
結構な品を頂戴しまして誠に(ありがたく存じます/ありがとうございます)。
私どもが、今年一年(大過なく/恙無く)過ごすことができましたのも
(ΟΟ様をはじめ多くの皆様/皆様)のお陰と心より感謝しております。
ΟΟ様には、(来年/来る年/今後と)も(倍旧の/益々)(ご支援/ご協力)を
賜りますようお願い申し上げます。
甚だ略儀ながら、書中をもちましてお歳暮のお礼まで 。
敬 具
平成Ο年Ο月Ο日
ОΟОΟ 株式会社
(役職) ΟООΟ 様
嫁から両親宛
私たちは変わらず元気です。
先日はお歳暮の(品名)をお贈りくださりましてありがとうございます。
皆で美味しくいただきました。
毎年このようなお心配りをいただきたいへん恐縮しております。
今年の正月は、家族一緒にお伺いする予定にしていますので、
ゆっくりお話もできかと思います。
取り急ぎ、お歳暮のお礼まで 。
早々/かしこ(書き手が女性の場合)
平成Ο年Ο月Ο日
ОΟОΟ/ОΟ
懇意の方宛
さて、この度は(結構なお/お歳暮の)品を送っていただき、ありがごうございました。
(毎年/いつも)お心遣いをいただくばかりで(申し訳なく思っています/恐縮しています)。
頂戴したОΟは、(早速いただきまましたが、本当に美味しくて家族の皆が喜んでいまいた。
今晩にでもいただこうと思っています
(ОΟ/新年)のОΟに使わさせていただきます)。
これからまだまだ寒くなりますので、ΟΟ(さんも/様方の皆様には)
くれぐれもお体に気つけになって良いお年をお迎えください。
(取り急ぎ/まずは)、お歳暮のお礼まで。
早々/かしこ(書き手が女性の場合)
平成Ο年Ο月Ο日
ОΟОΟ
まとめ
お歳暮のお礼状は、何を書けばいいのかが解らないと本当に時間だけが過ぎ、
出すのを忘れた、遅くなった!ということになりかねません。
そのため文例と構成だけを抑えておくだけでも、
迷わず簡単に書けますので、
感謝の気持ちを伝えるため受け取ったら直ぐにでも書いて送るようにしましょう。
せっかくの相手の気持ちですから、こちらも早く返したいですよね。
あまり難しく考えず「ありがとう」の気持ちを届けてください。