疲れ目は「温める」が正解
ツボ押しや目の体操も有効で、
その日の目の疲れをその日のうちにリセットすることが大事です。
一晩二晩寝て回復するなら「疲れ目」といえますが、
疲れ目が蓄積されていくと目だけでなく、
全身に症状が出てしまう「眼精疲労」に進行します。
こうなると、自分でケアをすることが難しくなってしまいます。
眼精疲労にさせないコツは、
その日の目の疲れをその日のうちにリセットすること。
そこで、本記事ではオフィスや自宅でできるセルフケアのコツをご紹介致します。
オフィスでも簡単にできる疲れ目解消法
まずはオフィスでできる疲れ目ケア法として、
ツボ押し、遠近ウオッチング、目回し体操をご紹介します。
パソコンでの作業を続けるときは、1時間に1回は休憩をして、
これらのケアを取り入れてみましょう。
1.ツボ押し
疲れ目を感じると、無意識に目頭を指で押さえる人は多いはず。
実は目の周りには、目の疲れを改善する効果のあるツボが多数あります。
ツボ押しで血流を促し、眼筋にたまった疲労物質を排出しましょう。
自分で押すなら
「さん竹」(さんちく)、
「上清明」(じょうせいめい)、
「太陽」(たいよう)、
「承泣」(しょうきゅう)
の4つのツボを覚えておきましょう。
目の疲れに効く、4つのツボはここ(イラスト=PIXTA)
「ツボに当てた指をぐりぐりと回すように、
気持ちがいいと感じるくらいの強さで刺激します。
眼球を傷つけないように注意してください。
ツボの位置を正確に捉えていなくても、
その周囲で『気持ちがいい』と感じる場所を押さえればOKです
2.遠くと近くを交互に見る
パソコンでの作業が続くと、
近距離に視線が固定されるので水晶体の厚みを調節する毛様体筋が疲労します。
休憩の時には、3m以上遠くと、30cmくらいの先の近くを10秒ずつ交互に見て、こわばった毛様体筋をストレッチしましょう。
3.目回し体操
普段あまり動かすことのない眼筋を動かしほぐす体操です。
頭は動かさずに視線だけを動かすのがポイント。
(1)眼球を上下に動かす(3~5セット)
(2)眼球を左右に動かす
左右の親指を肩幅くらいに立てて、左右の親指を交互に見る。
だんだんスピードを上げて、両手の間隔も広げていく。
(3)眼球を回す
円を描くように1周5秒くらいかけてゆっくり目を回す。
時計回りと反時計回りで1セットとして、2セット続ける。
パソコン環境を変えて、目へのストレスを軽減する
パソコンのモニターの明るさを調整する
もともと虹彩の色素が薄い人や、
疲労によって瞳孔の動きが悪くなると目の中に余計な光が入る可能性があり、眼球にストレスを与えます。
パソコン画面の明るさは暗過ぎない程度に落としたほうが目は疲れにくくなります。
また、画面には太陽の光が当たらないようにしましょう。
下向きの角度になるよう、椅子の高さを調整する
画面との距離は50cm以上離し、モニターをやや見下ろすような角度に調整すると目の負担が減ります。
画面との距離は50cm以上離し、
モニターは見下ろすような角度に(イラスト=PIXTA)
パソコン作業の時はメガネがベター
コンタクトレンズを着けると、ただでさえ涙の分泌が減ります。
長時間パソコン作業をするときは、
コンタクトレンズよりもメガネのほうが目の負担が減ります。
自宅で行う解消法
自宅での解消法は上まぶたを温めて疲労物質をデトックス
自宅に帰ったら、リラックスを兼ねてゆっくりアイケアをしましょう。
ホット蒸しタオルで温める
目が疲れたときに冷たいタオルを当ててスッキリさせる人がいますが、これは血管を収縮させてしまうので逆効果。
目の疲労回復のためには、温めて血流を促進させ、
疲労物質を排出させることが大切です。
また、温めることで眼筋がリラックスし、涙液の分泌も促進されます。
水でぬらしたタオルを電子レンジで1分ほど加熱し、
肌にのせてもやけどしないくらいに冷ましたら、
上まぶたの上に2~3分のせます。
これからの季節はすぐにタオルが冷めてしまうので、湯船に入りながらお湯でぬらしたタオルで同様に行ってもいいでしょう。
音楽やアロマでリラックス
音楽やアロマでリラックスすると副交感神経の働きが高まり、
血管が広がって血流が促進され、疲れ目にも効果があると考えられます。
最近では、アロマオイルを使った眼精疲労の症状改善の試みも始まっています。
アイクリームを塗る
眼精疲労によって目周りの血流が低下すると、
目周りの皮膚の乾燥も進みます。
クリームでまぶたの保湿をすることで、眼精疲労の改善が期待できます。
まとめ
いくつかのアイケア法を紹介しましたが、
自分が気持ちいいと感じるものだけ取り入れてもOKです。
パソコンやスマホの使用時間を減らすことは難しくても、
疲れ目ケアの習慣を付けることで、目の負担はぐんと軽くなります。
ぜひ試してみてください。