日本でペットにすることのできる最小の哺乳類であるハムスター。
そんな小さなハムスターですが、飼い始めてから一体どのくらい一緒に過ごすことができるのでしょうか。
そして、人間と比較した場合の年齢の数え方は?健康に長生きしてもらうために大切なことって?
ハムスターを飼われる方なら、どれも気になりますよね。
本記事ではハムスターの寿命と年齢について、またハムスターが健康に過ごせるために必要なことを詳しくまとめています。
これからハムスターを飼おうとしている、もしくは飼っている方のご参考になれば幸いです
ハムスターの種類ごとの平均寿命と年齢
ハムスターの種類ごとの平均寿命
ハムスターの寿命は概ね2~3年とされており、ごく稀に5年生きた例も報告されています。
寿命が短い=年を取るのが早いことから、日頃の健康管理はより繊細に行うことが必要です。
以下がハムスターの種類ごとのおおよその寿命です。
ゴールデンハムスター :2~3年
ジャンガリアンハムスター : 2~2年半
ロボロフスキーハムスター : …2~3年
キャンベルハムスター:2~3年
チャイニーズハムスター:2~3年
ハムスターの寿命は種類や性格、飼育環境や日頃の健康管理によっても大きく左右されます。
健康に長生きして欲しいのであれば、そのハムスターに適した環境を整えてあげるのが一番です。
ハムスターの年齢の基準
ハムスターの年齢の基準については概ね下記の通りです。
生後10日:1歳
生後20日:3歳
生後1ヶ月:5~6歳
半年:23~28歳
1年:34~38歳
1年半:52~60歳
2年:74~76歳
ハムスターは生後2ヶ月から繁殖が可能ですが、1年を過ぎると母体の健康を害す可能性があるため、繁殖は控えた方が良いでしょう。
さらに1年半を過ぎると、老化により大掛かりな手術や治療が難しくなります。
年を取るのが早いハムスターにとって、体の調子は刻一刻と変化するので、人間同様に年齢に合ったケアを心がけましょう。
ハムスターを長生きさせるコツとは?
1.あまりかまわないようにしよう
先ほど書いた通り、ハムスターは『孤独』が好きです。
同じ種類のハムスターと一緒のハウスに住むことも嫌う生き物ですからね。
一番いいのは、ハウスの掃除と餌やりだけをして、あとは放置しておくこと。
だけど、それじゃあつまらない。飼っている感じがしませんよね。
なので、ある程度ハムがなついたら手に乗せたり撫でてあげるのもアリ。
でも、長くても10分ぐらいにしてください。ハムスターにとって人間は超ドでかい怪物みたいなもの。
なついていたとしても、とても緊張します。そしてストレスにもなる。
また、触らずに見ているだけというのもアリ。
特に夜中はハムの出勤時間なので、その勇姿を見ることができます。
構いすぎないことがハムを長生きさせる秘訣の一つです。
2.ひまわりの種などのおやつは、控えて野菜を多く与えよう
ひまわりの種はとても高カロリー。あげすぎると『デブハム』になります。そうすると長生きしにくくなる。
なので、あげるならほどほどに。
具体的に言うと、ゴールデンハムスターなら一日5粒くらいが目安でしょうか。
また、同じおやつとして野菜をあげるのもアリ。
人間にとって野菜は体に良い食べ物ですが、ハムスターにとっても同じ。
おすすめはニンジンやブロッコリーといった『緑黄色野菜』。
ビタミンが摂取できるので、毎日あげても良いです。
ただし、量は少なめで。あくまでハムの主食はハムスター用ペレットです。
また、ハムスターの性質上、水分の少ない固い野菜の方がおすすめです。
例えばキャベツとレタス。この2つの場合、キャベツの方が水分が少なく固いのでハムに向いているということです。
ただ、野菜にも食べてはいけないものがあります。
ネギ類やトマトがその代表例。
野菜をあげるときは一度調べてからあげるようにしましょう。
3.衛生管理に気を配ろう
ハムスターの病気の中には 飼育ケージ の中を清潔にできていない場合に発症してしまうものが多くあります。
そんな病気を防ぐ為にもケージの中は常に清潔にしておきましょう。
まずお水は毎日取り替えます。
ハムスターのエサ は腐りやすいもの以外は毎日取り替える必要はありません。
常に十分な量が入っているか確認をしましょう。
ハムスターは餌場の中身が十分でないと、頬袋や巣箱に溜め込み、それが腐敗の原因になることもあります。
また、ハムスターはオシッコの場所は覚えますが、うんちはケージ内であれば色んなところにします。
夜行性ですので日中は寝かせてあげて、夕方ごろお世話をしてあげるのが理想的です。
更にニオイにも敏感なので、ハムスターがストレスに感じるようなニオイの強いものは近づけない、または片付けておくようにしましょう。
4.運動不足にならないようにしてあげよう
野生のハムスターは、一日に数十キロも動きまわったり、巣穴を掘ったりとかなりの運動をしています。
しかし、室内飼育のハムスターの場合はどうしても運動不足になりがちです。
運動をしないことは肥満やストレスにもつながるので、ハムスターにとって運動しやすい環境を作って上げることが大切になります。
回し車を用意したり、お部屋の中を散歩させるなどしてあげてください。
もしお部屋の中をお散歩をさせる場合は、決して目を離さないように注意しましょう。
5.ケガをしないように気を配ろう
ハムスターにとって、どんなに小さなケガであっても命に関わるところまで発展してしまうのが怖いところです。
檻状のケージを齧りすぎて歯が欠けたり、ハムスター同士の喧嘩で負った傷が化膿したり、回し車の間に足が挟まったり、物の間に挟まったり、お散歩中に高いところから落ちたり。
他にも様々な原因が考えられますが、その殆どが飼い主が気をつけてさえいれば防げるものがほとんどです。
まずはケージの中から、危険だと思われるものは撤去しておきましょう。
回し車やケージはなるべく隙間の無いものを選ぶのがベストです。
もしケガをしてしまったら、どんなに小さなものでもすぐに病院に連れて行きましょう。
まとめ
ハムスターの寿命と年齢についてご紹介しました。
身体の小さなハムスターは、人間の倍以上の速さで歳をとります。
人間にとっては短く感じてもハムスターにとっては長い長い一生です。
日頃から健康管理徹底し、大切なハムスターが健康に過ごせるよう気をつけてあげてくださいね。
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