6月といえば、皆さんは何を連想されますか?
本記事では、「6月といえば」から連想する事柄や行事を
まとめてみました。
6月ってどんな月?
6月の和風月名は、水無月(みなづき)です。
梅雨で水の多い時期なのに、“無い”と違和感がありますが、
この“無”は“~の”という意味をもつ連体助詞なのです。
つまり、水無月は「水の月」ということになります。
ただ、ここでいう水は雨のことではなく、
田植が終わった田んぼに張られる水のことです。
人々にとって、
農作業が大きな関心事だったことが分かりますね。
6月の行事・風物詩
梅雨入り
気象的に見て、本州・四国・九州は毎年6月中旬ごろに梅雨入りを迎えます。
オホーツク高気圧と小笠原高気圧の間に発生する
梅雨前線が7月中旬の梅雨明けまで停滞します。
驚いたことに、梅雨前線は日本の本州から
中国の揚子江流域にまでかかる長さがあるのです。
6月という月は、東アジア一帯が梅雨なんですね。
また、気象庁が発表する梅雨入りではなく、
6月11日ごろは暦の上で決められた入梅(つゆいり)です。
これも昔は稲や作物を育てるうえで、
梅雨にいつ入るのかは、とても重要なことでした。
今のように天気予報もない時代ですの。
6月11日頃には梅雨に入ると決めて、
農作業の予定を立てる目安にしていました。
夏至
6月21日ごろは、夏至の日です。
夏至は1年中で最も昼の時間が長くなる日です。
この日を境に、冬至に向けて徐々に
昼の時間が短くなっていきます。
強い陽射しに空気が温められて、
暑さのピークは2ヶ月遅れの8月にやってきます。
祝日
6月は、1年の中で唯一祝日のない月です。
2016年までは8月も祝日がありませんでしたが、
この年に最も新しい祝日の山の日が出来ました。
8月11日が祝日になったことで、
祝日のない年は6月だけになりました。
山の日も当初は、6月が有力候補だったそうですが、
ゆとり教育による学力低下が心配されたことから8月になったと言われています。
有給の消化率が低い日本では、
祝日でも作らないと労働時間が減らせませんが、
祝日を増やすことで、
これ以上学校の授業時間も減らせないという苦肉の策というところでしょうか。
山開き
6月は、各地の山で登山シーズンの始まりを告げる山開きが行われます。
今ではすっかり、登山はレクリエーションや
スポーツとして親しまれていますが、
昔は、登山は宗教的な行事として行われていました。
そのころには、普段は神聖な山に登ることが禁止されており、
夏の一定期間だけ山に登ることが許されていました。
登山解禁の日に、山の神様をまつって、
登山の安全を祈るために行われていた儀式で、山開きの由来です。
ジューンブライド
結婚を司る女神Juno(ギリシャ神話ではヘラ)が
6月を守護していることから6月のことを英語でJuneと言います。
そのため、欧米では、6月に結婚するジューンブライドは、
女神の加護を受けて、幸せになると言われています。
日本にジューンブライドが紹介されたのは1967年ごろです。
梅雨の時期は婚礼も少ないことから、
ホテルやブライダル業界が何とか6月の婚礼を
増やそうとした作戦の一つと言われています。
とはいえ、やはり6月は雨も多く高温多湿。
ジューンブライドは浸透しましたが、
6月の婚礼数は実際には多くは無いようです。
父の日(第3日曜日)
6月の第3日曜日は日頃の感謝をお父さんに伝える「父の日」です。
始まりは母の日と同じく20世紀初めのアメリカです。
1909年、アメリカのワシントン州で
ソノラ・スマート・ドッドという女性が、
母親が早くに亡くなったため男手一つで、
6人の子供を育ててくれた父を讃えて、
父の誕生月である6月に教会で礼拝をしたことが
きっかけだと言われています。
そして、その少し前の1908年には母の日が始まっていました。
ドッドさんは、同じように父に感謝する父の日を
作ってほしいと牧師協会に訴えました。
その後、1910年に初めての父の日の式典が開かれました。
まとめ
6月は梅雨時で雨が多く、しかも
1年で唯一休みのない月であることもあり、
憂鬱なイメージがありますよね。
しかし、この時期の雨は
水不足解消の為にも、農作物の為にも
大切なのものなので恵みの雨と思って、
前向きに過ごしたいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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